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3つのグレードのZEH提案ツール用意 住宅資材からZEH構成機器までパッケージ

 大手木建商社のナイス(杉田理之社長)は、ビルダー・工務店のZEH事業をより進めやすくするべく新たなZEHパッケージを用意した。

 同社は従前、ZEH構成機器の一覧を提示し、住宅事業者のオーダーメイドでパッケージ化するという商品を展開していた。一方、新商品では、まず断熱材や外壁、屋根、水回りなど建築資材1棟分をパッケージ。この上で外皮性能がH28年度省エネ基準の『Light』、ZEH基準の『Premium』、HEAT20G1グレードの『Super Premium』の3メニューから選べるものとした。

 さらにこれらプランをZEHに対応させるためのスマートパッケージも3パターン用意。同商品を使ったZEH提案では、まず外皮性能を選び、その後要望に応じて自分に適したZEH仕様を選択するという流れとなる。標準設備として、ZEH構成機器はパナソニックで統一、一般的な建築資材はサンプルとして外壁・屋根や、開口部、断熱材など特定メーカーを選定しているが、住宅事業者の要望に合わせて商品提案し、パッケージ化する。

 脱炭素事業部ZEH・SWH推進室の岩田創平室長は「以前はオーダーメイドとは言え、あくまでZEH構成設備のパッケージであったため、全ての建築資材までは用意していなかった。住宅事業者さんが手掛けている住宅の仕様をベースに、一からZEHを作るという点では作成に手間がかかるとの声もあった。また住宅事業者さんからはZEHだけを提案した場合、『ZEHは高い』『まだやめておく』といった回答を頂くケースが多いと聞いた。そこで3つのグレードを用意し、その中でZEHやニアリーZEHも選択できるものとした。各プランの価格も明示でき、ZEHのメリットを伝えるツールも提供するため、ZEHが選択肢の中に入る」と強みを語る。「既に当社主催の耐震博覧会で提案を行っている。良い反応を得ている」と手応えを感じている様だ。

個社専用カタログの作成サービスも用意

 同パッケージは予め用意した仕様のまま利用できるが、自社の強みや特長を活かしたオリジナル仕様にも対応する。さらに個社専用の仕様や参考図面、価格等を掲載した社名入りの専用カタログの作成サービスも行っている。「ZEHは見積もりスピードに欠けるところや仕様決めの労力が掛かることも難点の一つ。仕様を固めることでこれら業務をスムーズに遂行できる。加えて当社ではZEH計算のサービスも用意している。後方支援によって住宅事業者さんの業務効率向上に貢献できれば」と話す。

 同社は現在、約2200社もの会員を有しており「従前のZEHカタログサービスでは約160社に利用頂いた。今回はさらに300社程度伸ばしたい。もちろん当サービスをフックに新規会員の獲得も狙っていく」と意気込みを語る。ZEHビルダーのZEH目標未達成の最も多い理由は体制不備によるもの。同社のサービスが突破口となるか。今後の展開が注目される。

※本記事は次代住宅専門誌 『月刊スマートハウス』 No.45に掲載したものより抜粋しています。

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