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JBN・全国工務店協会:窓サッシ、性能保持目安30年。 定期的なメンテナンスを呼びかけ

 全国のビルダーにネットワークを持つJBN・全国工務店協会(大野年司会長、大野建設社長)の環境委員会は9月10日、東京八重洲ホールにて窓サッシの長期性能を考慮した設計の考え方を普及するべく特別研修会を開催した。会場には会員ビルダーや官公庁など72名が集った。

 初めに渡邉泰敏環境委員長(建築工房わたなべ社長)が「工務店の窓サッシの性能判断素材はカタログの数値のみだ。セミナーを通じて初期性能だけでなく性能の継続期間や各メーカーの拘りを知り、工務店の皆さんの商品選びの一助となれば」と開会の挨拶を述べた。続いて三協立山、YKK AP、LIXIL、チャネルオリジナル、エクセルシャノンが長期性能の考え方や対策を発表した。各社JIS基準以上の断熱性や耐久性、開閉回数などをクリアしているとした上で、三協立山の久保田知夏副主事は「高性能建材の長期性能保持には耐久性、耐震性、維持管理や更新の安易性、省エネ性の観点に基づく製品開発が重要である。また製品が持つ性能を確実に発揮し長く維持するため、組み立てや施工、メンテナンスのサポート体制が重要だ」と語った。長期性能にかかわる窓が受けるストレスについてLIXILの上田武司室長は「汚れや光、水、風、熱以外にも開閉や衝撃、腐食、ゆがみなど12以上のストレスがかかっている。影響因子を定め、複合試験を実施することで長期性能を保証している」とし、社内開発基準を発表した。初期性能が確保される年数については、ドイツ窓メーカーのUNILUXを輸入販売するチャネルオリジナルの原田真生副所長は「金具の耐久性と安全性を向上させ約30年を想定した25,000回の開閉耐久試験をクリアしている。フレームにはスチールを埋め込み、上下左右に動きにくいヒンジ類をネジ止めすることで復元性と耐久性を確保する」とし、断面図を見ながら解説を行った。

 性能を担保した上での施工のサポート体制についてYKK APの牛丸禎執行役員も「製品の性能を向上させても適切に施工しなければ初期性能を確保することはできない。ホームページ上での施工様子の動画公開や商品発売と同時期にメンテナンスマニュアルを作成するなど理解されやすいよう工夫している」とした。メンテナンスについてエクセルシャノン小野義彦課長は「開きにくい、窓の重さによる歪みがある、などが発生した場合は数ミリ単位のネジの締め直しや部品の交換で対応できるようにしている。小さなメンテナンスを繰り返し実績として40年以上樹脂窓を使用して頂いている」とし調節方法を発表した。その後の質疑応答で「何年間の性能確保を前提とした商品開発を行っているのか」との質問に対して全社「定期的なメンテナンスをした上での30年間」に意見を一致させ、同会を締めた。

※本記事は次代住宅専門誌 『月刊スマートハウス』 No.57に掲載したものより抜粋しています。

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