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コイズミ照明:時代のテーマに合わせた空間提案に注力、事業規模400億円めざす

 時代のライフスタイルに合わせた空間提案とは何か―。老舗照明メーカーのコイズミ照明(梅田照幸社長)は専業ならではのデザイン性を高めた製品群に加え、IoT市場拡大を見据え“つながるあかり”をテーマとした制御システムの開発に注力。事業規模400億円に向け展開を加速させる。
 同社は創業300年を超える小泉産業の一角を担う事業会社。家具や住宅設備の製販を合わせたグループ売上高501億円(18年度)のうち約7割となる350億円を占める。事業の約60%は住宅分野であることから電材系は勿論のことハウスメーカー・ビルダー、建築事務所にとっても馴染みが深いメーカーであることだろう。北は北海道、南は沖縄まで営業所やショールームを構え、顧客の空間設計をサポート。製品と照明設計の両輪で“あかり文化”の創出を目指している。市場動向について佐久間取締役は「住宅着工の減少に伴い需要見通しは、横ばい若しくは逓減予想にある。一方でZEHやZEB、スマートハウスやスマートビルディングなどと呼ばれる高機能・高性能分野は堅調である」と分析する。

今までの“あかり”を超えて、モノからコトへ

 では、如何にして攻略していくのか。働き方改革、子育て支援、時短といったキーワードが世相を覆って久しい。インターネット環境やスマホ・タブレット端末、SNSの爆発的普及により人々のライフスタイルは激変した。コミュニケーション自体が時間と場所を超えていく。何れのビジネスでもアイデア合戦が繰り広げられているが、照明業界も又然り。室内を照らす単なる“あかり”だけでは変化に対応できない。
 同社に於いては住宅市場向けにスマホやスマートスピーカーによる音声操作が可能で同社製品約3,000アイテムと連携する照明制御システム『TRee(ツリー)』を開発する。一方で、光とデザインにこだわる。光は建築素材のひとつというコンセプトで、空間に光だけを添えるようなミニマルなデザインのシリーズを発売。「IoT化は勿論だが『眩しすぎない』『心地良さ』といった快適で、付加価値の高い提案が必要とされる分野に注力している」との差別化戦略を説明。「大手だけでなく中小工務店まで流通の幅を広げていきたい」との方向性を示す。
 無論、住宅市場の停滞予想が多勢の中で非住宅分野の開拓も怠らない。細やかな光の制御を可能とする他設備連携可能な国際規格『DALI』搭載システム等で多様化するワークスタイルに合わせ「集中できる」「テレビ会議が行い易い」といったニーズに応えるような照明提案を行う。「徐々にゼネコンやサブコン業界にも認知されてきた。これまで培ったノウハウを活かしモノからコトへ。時代のテーマに沿った展開を強めていきたい」と語った。アジアを中心にグローバル展開も徐々に進めるなど老舗ならではの“あかり文化”の創出活動が進められているのであった。

※本記事は次代住宅専門誌 『月刊スマートハウス』 No.57に掲載したものより抜粋しています。

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