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シャープ:AI+IoTでスマートライフの実現へ 起点はHEMS付き蓄電池。今期1万5000台ペースで普及

 台湾・鴻海精密工業傘下で経営再建モードから成長へと舵を切ったシャープ(戴正呉会長兼社長)。事業の柱には、AIとIoTを組み合わせた『AIоT』を据え"モノをインターネットに接続するだけでなく、人工知能により学習させ、ユーザーに最適なサービスを提案する"いうスマートライフの構築を目指している。

 その中で、ホームエネルギーソリューション分野を担うIoTHE事業本部の五角博純エネマネ企画開発統轄部長兼スマートホーム推進部長は「太陽光発電、蓄電システム、HEMSの3機種を中核に、あらゆる家電や住設機器等と連携させ、エネルギーコストの削減のみならず、楽しさや快適性、利便性も実現したスマートホームの提供に注力している」と話す。各機器の上位層にあるクラウドが、それぞれの機器情報を束ね、AIで学習させたのち、ユーザーに最適なサービスを提供することが可能になっている。

 この『AIоTプラットフォーム』を家庭に提供し、各々の生活パターンを把握させることで、モノが人の行動を知るようになり、一つのアクションによって無数のモノが自動で連動するようになる。「そんなスマートな世界の実現は、当社事業ポートフォリオから見ても可能であると考えている。エネルギー機器を扱う我々の部門では、まずは先述した3つのエネルギー機器の更なる普及拡大と、それらと連携できる機器を増やすことをミッションとし、スマートホームの可能性を広げていく」と意気込む。

 そんな3つのエネルギー機器について、太陽光パネルでは新築・既築ともにトップクラスの供給力を持つ同社だが、市場が縮小する中、今年度の販売は横バイを維持している。大手ハウスメーカー向けは勿論、地域ZEHビルダー向けの提案に注力。エネルギー機器・家電メーカーであるシャープ自らが断熱による健康・経済メリットや、省エネ計算サポートなど建築分野まで知識を習得し、商社や特約店と共に、ビルダーに提案するほどの力の入れ具合だ。

 蓄電池は、昨年度出荷量(ブランドベース)7000台のシェアトップで、今年度はそれを上回る前期比200%ペースで好調推移。災害時の安心ニーズの高まりから蓄電池販売が進んでいるが、太陽光発電とHEMSも一緒に導入することでスマートホーム化を実現できるとし、同時販売も進シャープむ。「2019年以降は、太陽光発電の卒FITユーザー向けに蓄電池とHEMSのセット販売を更に加速させていく。当社太陽光パネルのユーザーは19年だけで約30万件にのぼる。卒FITユーザーを自家消費だけでなく、スマートライフにシフトさせていくためにも蓄電池とHEMSを積極的にご案内していきたい」と語る。

 一方、HEMSを通じて連携する機器の拡張については、エコーネットライトによって繋がるもの以外、例えばインターホンや宅配ボックス、スマートロックなどの住設機器に対し「今後、積極的にアライアンスを組み、上位層にあるクラウド間で連携し、スマートホームの広がりを強めていく」とした。

 シャープが推進する住宅の新しいカタチに注目が集まる。

※本記事は次代住宅専門誌 『月刊スマートハウス』 No.45に掲載したものより抜粋しています。

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