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デザオ建設:京都ビルダー初!家とEVのエネルギーをつなぐ次 世代モデルハウス誕生、 自給自足生活を提案

EV&V2X 事業者 2018/09/19 13:00

 京都市に拠点を置く地域有力ビルダーのデザオ建設(出竿賢治社長)が、家と電気自動車(EV)をつなぐV2Hシステムを搭載した次世代型住宅の本格販売に乗り出した。今夏には、ビルダーとして京都初となるV2HシステムとHEMSが連携した新モデルハウス『とこしえ』を、京都市内にある今出川七本松にリニューアルオープン。太陽光発電でつくったエネルギーをEVに蓄電し、日々の電気代節約だけでなく、停電時でも普段の暮らしに近い状態を維持できるとする、災害時に強いエネルギー自給自足の暮らし方を提案している。

 そんなV2Hシステムを使った停電デモンストレーション体験をはじめ、大空間と耐震性を両立するSE構法による安心・安全性や、パッシブ冷暖房による全館空調システムの快適性、ブラインド等の建材や照明の音声連携によるIoT体感など様々な要素を盛り込んだ同モデルハウスを訪問した。

エネルギー自給自足で安心・安全の暮らし方を訴求

 同社は1965年創業以来、半世紀にわたり、主に注文住宅を手掛け、現在は京都市内および大阪北部や滋賀県西部を中心に年間70〜80棟規模を供給している。地域的に、土地によって異なる法令や条例があり、また多様な気候特性を持っていることから、景観を損ねないような外観や気候に合わせた躯体デザインを施すなど創意工夫を盛り込みながら、健康で快適な住空間を提供してきた経緯がある。環境や省エネへの取組については、すでに約20年前からスタート。自然エネルギーを積極的に取り入れるパッシブデザインの考え方を足掛かりに、OMソーラーシステム等を積極採用し、長期優良住宅レベルの外皮性能を標準としてきた。

 一昨年からはZEHにも取組みはじめ、UA値は平均0・56W/㎡K以下と高性能化を図った。同社注文住宅事業部北野店の梅本弘士店長は「京都は敷地が狭く、景観条例等もあって、あまり太陽光発電を載せられないケースが多い。そのため、外皮性能をより一層高めることや、高効率省エネ設備を導入することでZEHに対応している」とし、昨年度のZEH率については18%で目標値を達成したとする。2020年にはZEH率50%を目指す同社だが、段階的に比率を高めていく上で、ZEHの先にあるEV連携のエネルギー自給自足型住宅にも早期に取組む必要性を感じ、今回、EV&V2Hシステム採用のモデルハウスを完成させている。

 モデルハウスは、南面の大開口と吹き抜けがありながらもUA値0・46W/㎡Kの高断熱仕様となっている。断熱性能の高い木製サッシのトリプルガラスを使用したことで高い外皮性能を実現したという。加えて、SE構法で建てているため、高い耐震性を持ちながらも、柱の少ない開放的な住空間にもなっている。

 目玉となるV2Hシステムについては「太陽光発電8kWを導入しているが、昼間は太陽光発電の電気を宅内で使用するとともに、余剰分はリーフに充電し、フル充電となれば自動で売電にあてるよう切り替わる。夜間にはリーフからV2Hを使って電気をとりだし宅内で使用でき電気代を節約することができる」と説明し、続けて「災害などによる停電時に強いことも特長である。停電時、太陽光発電はフルで利用できず、蓄電池の選択肢もあるが、多くは容量が小さく、100Vしか利用できずIHコンロやエアコンの電力を賄えない。これがV2Hであれば、太陽光発電の電力をフルで使え、EVからの電力と合わせて給電すれば多くの電化製品を同時に使用でき普段通りに近い暮らしを継続させることができる。40kWhのEVがあれば2〜3日、自立した生活を送ることができる」(梅本店長)としている。

 実際の停電デモでは、HEMSモニターを通じて、視覚的に電気の動きを確認ができた。モニターには、太陽光発電の発電・売電情報、宅内電力消費量、EVの電池容量と充放電情報などが映し出される。模擬的な停電状態を起こすと、数秒たったところで自動的にEVから宅内の電化製品が賄われ、300秒後には、太陽光発電が通常通り稼働し始め、宅内の消費電力に応じてEVの充電または放電が自動的に行われるのである。「こうした体感をしてもらうことで、安心・安全の暮らし方を最大限に訴求することができる。更には、災害時まで考えた家づくりができるビルダーであることをPRする場にもなっており、信頼を勝ち取ることにも繋がっているのではないかと考えている」(梅本店長)と話していた。

※本記事は次代住宅専門誌 『月刊スマートハウス』 No.44に掲載したものより抜粋しています。

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