太陽電池および蓄電池メーカーのネクストエナジー・アンド・リソース(伊藤敦社長、以下ネクスト)と、スマートハウス関連のコンサルを手掛けるエスイーエー(加藤善一社長)は3月27日、ネクストの福岡営業所の開所を記念し、福岡市内のホテルクリオコート博多で、共同特別セミナー『住宅エネルギー市場の今後とスマートハウスの販売方法in福岡』を開催。九州気鋭のビルダーを中心に約20名が参加した。
講義ではまず、ネクストの太田栄二取締役が登壇し、『再生可能エネルギーの展望とスマートハウス化への業界潮流』をテーマに、太陽光発電の固定価格買取(FIT)期間終了後の蓄電池と太陽光発電市場の動向について解説した。太田取締役は「今後、太陽光発電は、発電コストの低下に加え、蓄電池と組み合わせた調整電源化を実現することで、競争力の高い安定的な電源となり主力電源としての活用が期待されている。つまり、決して太陽光発電システムは衰退期に入るのではなく、調整能力としての蓄電池需要とともに拡大していく。そして今年11月以降の卒FIT市場スタートから蓄電池の大量導入が見込まれる」とエネルギー市場の今後を解説した。
『売れているスマートハウスビルダーが採用する建材とは』と題し、樹脂サッシ専業メーカー、エクセルシャノンと、制振装置メーカー千博産業が各製品を紹介。エクセルシャノンの植草浩人主任は「高い断熱・気密性能は勿論、堅牢な樹脂フレーム、交換可能なガラス、機能部材など、長期に使用いただくためのユーザー視点に立った安心設計を施している。2004年に九州エリア(佐賀県)で組立工場を稼動して以来、西日本地区の高性能住宅を追求されるビルダーを中心に採用が高まっている」とし、千博産業の三上晋氏は「開発した制振装置は3mmのごくわずかな揺れから効くことで特許取得済み。他社には真似できない性能により、住宅をより長持ちさせるのみならず、安心安全な暮らしを提供している」と、それぞれ強みを語った。
特別講義として、エスイーエーの加藤善一社長による『販売実績が語るスマートハウス販売メソッド』を講じた。「家には、イニシャルコストとランニングコストがあるが、ランニングコストをあまり考慮しないビルダーが多いと感じている。そこで大容量の太陽光発電や蓄電池、HEMS、エコキュート等を採用した『電気を買わない』『停電しない』『自給自足の暮らし』を提案している。無論、耐震・制震性の高い丈夫な躯体、高性能窓を活用した年中同じ室温の健康で快適な空間も確保したものだ。これにより、シミュレーションでは一般住宅に比べて20年間で800万円、35年間で1,430万円の経済効果を達成している。今後、電気料金や再エネ賦課金が上がれば、その効果は益々上がっていく。是非、同コンセプト住宅の販売展開で受注増を目指してもらいたい」とし、ランニングコストの重要性を語っていた。
※本記事は次代住宅専門誌 『月刊スマートハウス』 No.52に掲載したものより抜粋しています。
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