全国初とする個人間で家電をシェアするサービスを開始したピーステックラボ(村本理恵子社長)は約8ヶ月で53,000人の会員を獲得するなど急成長を遂げている。主に家電やベビーカーなど約500種出品され、現在は商品ごとの価格設定のみだが、今年度中に借り放題サービスも検討している。
同社は16年に設立したベンチャー企業。専門サイト『Alice.style(アリススタイル)』はアプリから個人対個人、メーカー対個人で高価かつ試し買いできないものを共有できるという仕組み。貸主は商品画像や情報を自ら入力し発送まで行う方法と、同社に送付し出品や発送を代行してもらう方法のいずれかを選択する。相場は美容家電が2,500円程度、その他家電は5,000円で1週間からシェアできる。前者は15%、後者は50%の手数料を売上額から差し引いた額が振り込まれる。配送方法は運搬会社への依頼か低料金の専用トラック『アリスカー』で、梱包はダンボールと折りたためるプラスチック製リユースボックスから選ぶ。全商品が東京海上日動の保険に加入し、もしもの時に対応する仕組みだ。
このビジネスモデルについて事業開発担当の軍司欧介執行役員は「近隣住民との貸し借りが匿名性を持ち、検索することで未知の商品との出会いの幅を広げたものだと考えている。通常の購買行動は『商品認知→興味・関心→商品理解→購入→評価・シェア』であるが、当サービス利用によって『興味・関心』を持った時点でお試しできる。中古品を販売できないメーカーに向け新たな価値提供の場として提案している」と語った。現在リコーのカメラやカドーの空気清浄機など家電メーカーとも提携しレンタルを行っている。借主が商品を気に入った際はそのまま購入することもできる。3月には家具家電付き物件を提供するOYO TECHNOLOGY & HOSPITALITY JAPAN(勝瀬博則社長)と業務提携し、入居時にこだわりを持つドライヤーなどを注文しておくと最短1日で自宅に届くサービスを開始した。今後は「ハウスメーカーやデベロッパーと提携し、入居者借り放題サービスや住民間の貸し借りの場としての導入を提案していく」と展望を語った。借り放題サービスについては、1取引ごとに料金が発生する現在の仕組みに対し、今年度中を目途に定額で何回でも取引できるサブスクリプションモデルを確立させるとする。「今後住宅設備機器メーカーや販売店も巻き込み、蓄電池や給湯機などを数週間だけ設置してみるという体験を提供していきたい」と市場拡大への積極的な姿勢を見せた。
※本記事は次代住宅専門誌 『月刊スマートハウス』 No.53に掲載したものより抜粋しています。
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