総合建材メーカー大手の文化シヤッター(潮崎敏彦社長)は9月6日、宅外からのスマホ操作やスマートスピーカーに対応したIoT電動窓シャッター『マドマスター・スマートタイプ』の販売を開始。初年度は関連製品含めた窓シャッター全体の売上高で55億円を目指す。
専用サーバー立ち上げ 開閉操作の無線化に注力
同社は15年よりパナソニック、三菱電機、シャープ、NTT東日本といったHEMSメーカーとの連携操作を順次進め無線化に注力してきた。今回、新たに自社での専用クラウドサーバー導入とワイヤレス通信・制御機器を開発。これまで同社単体での操作範囲は宅内に限定されていたが新システムにより外出先からの操作や開閉状態確認、更には『Amazon Echo』及びAlexa搭載デバイスの音声操作を可能にした。
急な悪天候や手が離せない場合にもスマホや「アレクサ、セレコネクトでリビングのシャッターを開けて(閉めて)」といった呼びかけで個別・一斉操作ができる。窓シャッターのグループ化、タイマー、状態メール通知、簾のような使い方として半開調整など機能面も大幅に拡充した。商品開発部の奥正治開発企画部長は「スマートスピーカー対応は各社リリースしている中で実際に9月からユーザーが利用できるようになったのは当社が業界初。今後もHEMSとの連携強化や省エネへの貢献などシャッターの可能性を追求していきたい」と話していた。
手動窓シャッターを自動化 約1,200万戸の潜在需要開拓へ
新型窓シャッターを皮切りに手動タイプを電動化するリフォーム商材『オートマンミニ2』も同時発売。先の通信・制御機器に対応し遠隔操作を可能とする。同社の調べでは79年以前の住宅は7割以上が雨戸であったという。89年代からは大手住宅メーカーによる手動窓シャッターの採用がスタート。00年代には雨戸の装着は一部に限られる。集計すると「古い雨戸・重くなった手動シャッターは約1,200万戸の潜在需要がある」(奥部長)とする。
従来型のリフォーム方法は戸袋を外した上で外壁補修、防水・塗装工事など数十万円単位での費用が必要だった。一方、新型はワイヤレス受信機を開閉機に内蔵。雨戸や手動窓シャッターを残したままリフォームできる構造にすることで工事を半日程度に済ませられる。石倉執行役員は「新築住宅メーカーだけでなく既築・リフォーム市場での展開を加速させていき、安心安全かつ快適な新しい生活スタイルのご提案を続けていきたい」と意気込みを語っていた。IoT・スマート化する住宅建材。今後の進化に目が離せない。
※本記事は次代住宅専門誌 『月刊スマートハウス』 No.44に掲載したものより抜粋しています。
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