ZEHづくりの一般解を学べるテキスト『ZEHのつくり方』が、ZEHビルダーを中心に「分かりやすい」、「設計の感覚がつかめる」等の評価を得ている。同テキストは、建材・住設関連メーカーの業界団体、日本建材・住宅設備産業協会(建産協、会長:北野 亮パナソニックエコソリューションズ社 社長)内に設置したZEH普及分科会の活動を通じて作成されたものだ。現在、全国で『ZEHのつくり方』セミナーを開催するなどZEH普及促進に本腰を入れている同分科会だが、今後どんなビジョンを持って活動を加速させていくのか。建産協の須田孝彦エネルギー部長に訊いた。
ZEH普及分科会はどのような経緯で 設置されたのですか?
ZEH普及分科会は、建産協エネルギー・環境委員会のエネルギー企画・普及部会から派生したものです。もともと同部会では、高性能かつ省エネルギーな住宅普及を推進するため、断熱材普及委員会と合同で、とりわけ外皮性能の向上を重視した活動を行ってきました。国際的にみても国内の断熱基準は低く、レベル底上げのため、あるべき外皮基準を住宅業界内に周知しなければならないという気概のもと取り組んでいました。そんな矢先、経産省からZEH目標やロードマップが策定され、同時に省エネ基準より2割ほど高い外皮基準も示されました。それが同部会として訴求していた外皮性能とほぼ合致。ZEHを推進することで高断熱仕様の住宅普及に繋がるとの期待感をもってZEH普及分科会を2016年3月に設置しました。
具体的には、 どんな活動を してこられたのですか?
主にZEH普及のための支援ツールの作成と、情報提供を行ってきました。その中の大きな活動成果となっているのが『ZEHのつくり方』です。外皮関連メーカーを主とする当協会ですが、今回、エネルギー機器関係メーカーも深く介入するなど全22社の会員が参画し、テキストを作り上げました。住宅事業者に、ZEHを設計する上で必要となる「省エネ計算」に慣れ親しんでいただくことを目的に制作されています。同テキストには、ZEHを取り巻く政策動向や補助金情報をはじめ、各地域において、どんな高性能断熱材・窓を選定し、どんな高効率設備と、どれくらいの太陽光発電を搭載すればZEHが達成できるかという〝一般的な仕様例〟を示しています。ZEHづくりの〝感覚〟を養うための指南書のようなものです。建産協のホームページから無料ダウンロードできるので、まだZEHに挑戦したことがない、またはこれから挑戦したいZEHビルダーには、この仕様例をそれぞれが持つ住宅仕様に落とし込んでみて、自社が提供できる最適なZEHの開発に活用していただければと考えています。
『ZEHのつくり方』 関連セミナーも随時開催しているようですね
新築市場の約8割を占めるとされる地域ビルダー・中小工務店の活躍がZEH普及の鍵となっているといわれています。そんな普及を担う事業者に同テキストを駆使していただくためにも、ZEH普及分科会の発足から、JBNやZEH推進協議会、各種展示会をはじめ、昨今ではエコ意識の強い地方自治体等からも講演依頼をいただき、年間十数回のセミナーを行っています。ZEHの定義やメリット、政策動向はもちろん、省エネ計算の基礎や『ZEHのつくり方』仕様例などを説明しているところです。これからも、とくに約3000社の国内最大の工務店組織であるJBNや、全国の先進的なZEHビルダーが集結しているZEH推進協議会とは連携を密なものにし、両団体を通じて全国のZEHビルダーに対し徹底的なサポート体制を講じていきたいと思っています。
※本記事は月刊スマートハウス別冊 『ZEH MASTER 2018』 に掲載したものより抜粋しています。
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