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【歴史館】パナソニック:国内初のIHクッキングヒーター

コラム 2019/07/19 15:00

 …なぁに? これ———。

 展示を不思議そうに眺める眼差し。覗いた先には橙や蒼の温かみのあるユラユラ。まさか歴史の棚の中に飾られ、青少年の学習対象になるとは。

 20世紀には誰も思わない。其れは人類始まって以来の大発明だった…。とはいえ、エネルギー源が水素に変わっただけで、その日も家庭の台所かレストランの厨房で存在しているに違いない(彩りこそは異なっているかもしれない。いや、伝統的にはやはり青か?)

 「熱の伝わり方がまるっきり違う。味に影響する」

 そんな事を指摘するヒトも居よう。しかしながら、人間の舌ほど不正確なものは無い。単に一手間が介在するからこそ、一品物には瞬間の輝きがあるだけではないか。

 斯様な想像や議論を掻き立てるインパクトが当時あったことだろう。オイルショックの衝撃冷めやらぬ1974年のことだった。店舗向けには三菱電機が、家庭用にはパナソニックが国内初となる製品をそれぞれ生み出した。

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 戦後日本のイノベーションとして記録されている。その後もビルトインタイプやプレートタイプなどがラインナップされ種類も増えた。累計台数は1,000万台を優に超え、珍しいモノではなくなった。むしろ住宅設備のゼロエネ化や電化の流れの中でその重要性は増してきている。ただ、残念ながら未来は少しずつしか見えないのである。

 ガスか電気か―

 という二項対立だけでは語りつくせないのが現実、リアルなのである。ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・な。

 炎と電熱の行方は何処へ。まだ誰も判らない。

※本記事は次代住宅専門誌 『月刊スマートハウス』 No.54に掲載したものより抜粋しています。

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