「こんにちは。お荷物をお届けに参りました。お留守ですかー。仕方ない。お隣の△△さん。○○さん、留守みたいだから、荷物を預かって貰えますか。ありがとう―」
嘗ての日本社会は向こう三軒両隣と言われ斯様な光景は日常茶飯事だった。今からそう遠くない昔日の会話が妙に懐かしい。戸建だけでなくマンション・アパートにおいても管理事務所が荷物を預かるのも珍しくなかった。無論、何らトラブルが無かった訳ではない。
「大切な荷物を安全に保管する方法は?」
そんな疑問と着想から現在、再配達問題解消や物流の省CO2化を推進するとして期待される必須アイテムの仕組は生まれた。

今から30年以上前。業界大手フルタイムシステムの創業者である原幸一郎氏は当時マンション管理会社を経営。急増する宅配便や共働き世帯に対応するため不在時に代理で荷物を受取る配慮を施していた。しかしながら、受取人と管理員の就業時間が合わず、滞留する預かり物は室内外に溢れ、盗難被害に遭うケースもあったという。
「24時間受渡できるロボットを創ろう」
「居住者の利便性向上にも繋がるはず」
コールセンターへの呼出電話、居住者毎の専用カード、配達員用のレシート受取など今ある技術の原型達を組合せ、コンピュータ制御式は産声を上げた。先駆者の視点は今や物流界のスタンダードとなりつつある。
※本記事は次代住宅専門誌 『月刊スマートハウス』 No.42に掲載したものより抜粋しています。
- トップ
- 速報
- テーマ
- 製品・サービス
- 行政・団体
- 地域
- データ
- オピニオン
- 記事ジャンル