我々が大事に育てようとしている新しい住宅の形は今年で二十歳を迎える。その原型は次代の先進性を追求した大手ハウスメーカー・ミサワホームが98年に量産型として世界で初めて完成させたことで知られる。その思想は「住宅性能の向上や設計手法により消費エネルギーを最小限に抑え、創エネルギー技術を用いて年間エネルギー収支をゼロにする住宅」と現代に流れ続けている。

躯体には断熱性能の高い多機能素材「ニューセラミック」と125mm厚の断熱材を組合せた超高断熱・高気密の外壁。トリプルガラスを用いた超高断熱サッシ。東西の窓面積を極力減らし大型バルコニーによる庇効果で室内への直射日光の侵入を防ぐなど長年の研究開発を活かした。
設備はヒートポンプ式の蓄冷給湯エアコンシステム、IHクッキングヒーター等を採用したオール電化仕様に12・3kWの太陽光発電を屋根全面に搭載することでエネルギー収支ゼロを達成。住宅・建築省エネルギー機構の算定基準による評価を業界で初めて取得した。
ブランド名にはゼロエネと技術の集大成という2つの意味を込め『HYBRID-Z』と名付けられている。先人が編み出したゼロの概念はどこまで進化を遂げるのか。青年期を超え自立化への歩みは今、始まったばかりだ。
※本記事は次代住宅専門誌 『月刊スマートハウス』 No.41に掲載したものより抜粋しています。
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