高効率機市場の新築分野を牽引するZEHへの採用率は、ZEHビルダーによる建築実績報告がスタートしてから3年連続でエコキュートがトップとなった。ZEH、ZEH+いずれも70%近いシェアを占める。太陽光発電との相性の良さから一次エネ消費量だけでなく、オール電化ZEHでは、太陽光発電の搭載容量によっては“日々の光熱費の支払いもゼロ”と謳えるケースがあるなど購入検討者への大きな訴求ポイントが寄与し、採用率が高い。イニシャルコストが高くなりがちなZEHであるが、電力会社によるリースなど初期費用を抑えるスキームが用意されていることも追い風となっている。
給湯機と関連性の高い床暖房については、ZEHの約40%が導入。採用率は給湯機同様の理由から電気ヒートポンプ式の採用が半数を占める。とは言え、床暖房を併用する場合には、高いエネルギー効率を有するエネファームやハイブリッドの利用も高まる傾向にあり、ハイブリッドにおいては、エコジョーズと逆転し10%弱の採用率となっている。
ZEHの動向としては、ZEHビルダーが手掛ける建築数は17年度4.4万戸から18年度は5.5万戸程度であった。19年度は実績報告を集計した後に公表されるが、ZEHビルダーは年々ZEH率を上昇させる目標を掲げていることから、さらに増加すると予想される。補助事業は引き続き、20年度の予算案に盛り込まれており、一層の市場拡大が見込まれる。環境省では、ZEH建築に対し60万円/戸(19年度比10万円減)の補助を想定している。ZEH+など他のZEHシリーズについては、現状、検討を進めているところだ。国の支援も継続予定であり、高効率機が求められるZEH市
場はまだまだ期待値が高い。本頁では戸建ZEHにフォーカスしたが、集合住宅版のZEHであるZEH-Mにおいては、一転してガス系の採用が圧倒している。
※本記事は給湯機専門誌 『Qtopia(キュートピア)』 No.3に掲載したものより抜粋しています。
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